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CFR Blog
ウイルスとエネルギー市場ショック
―― 冷え込む需要とエネルギー価格の低下

エイミー・M・ジャッフェ 米外交問題評議会 シニアフェロー(エネルギー・環境問題担当)

Concerns Over the Coronavirus Spread to the Oil Industry

Amy M. Jaffe 米外交問題評議会シニアフェロー(エネルギー・環境問題担当)。エネルギー安全保障&気候変動対策プログラム・ディレクター。

2020年4月号掲載論文

ウイルスが人とモノの流れを抑え込んでいる状態が長期化すれば、危機の余波は公衆衛生部門を超えて経済に及ぶ。特にウイルスは、グローバルな石油・天然ガス市場にとってのブラックスワンの役割を果たしつつあり、すでに、ウォールストリートの銀行の多くが、コロナウイルスの余波を考慮して、2020年前半の原油価格予測を下方修正している。中国の石油需要は通常よりも40%少なくなり、一般消費者の需要はさらに大きな落ち込みをみせると予測されている。中国人のツーリズムも大きく落ち込み、大きく経済を冷え込ませると考えられる。天然ガスの価格も低下しており、すでにアジア市場でのLNG価格はこれまででもっとも低い価格になっている。

  • エネルギーショック
  • 経済の麻痺と原油価格
  • 貿易合意とコロナウイルス

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