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資本主義を救う改革を
―― 株主資本主義からステイクホールダー資本主義へ

クラウス・シュワブ  世界経済フォーラム  設立者兼会長

Capitalism Must Reform to Survive From Shareholder to Stakeholder

Klaus Schwab スイスのエコノミスト、慈善活動家で、1971年に世界経済フォーラムを設立した。フォーリン・アフェアーズでは「デジタル世界に即した統治システムを―― 社会・経済のデジタル化を恩恵とするには」(2019年3月号)を発表している。

2020年2月号掲載論文

1980年代以降の40年で、あらゆるタイプの経済格差が拡大した。社会システムにも亀裂が生じ、社会を包み込むような経済成長を実現できなくなった。一方で、市場主義は深刻な環境問題も作り出した。利益の最大化を至上命題とする株主資本主義によって問題の多くが引き起こされている。幸い、若者世代は、企業が環境や社会的満足を犠牲にして利益を模索することをもはや認めていない。この意味でも現状の資本主義はすでに限界に達している。内側からシステムを改革しない限り、存続はあり得ない。企業は「ステイクホールダー(公益)資本主義」を受け入れ、社会・環境上の目的を実現するための措置を積極的に果たしていく必要がある。われわれは非常に大きな選択に直面している。

  • 資本主義の改革を
  • 株主資本主義からステイクホールダー資本主義へ
  • 企業とは何か
  • 不都合な真実
  • 最後のチャンス

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