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経済停滞が引きずり出した民衆の怒り
―― 暴走するラテンアメリカ

モイセス・ナイーム カーネギー国際平和財団  名誉フェロー 
ブライアン・ウィンター アメリカズソサエティ.カウンシル・オブ・アメリカズ  副会長(政策担当)

Why Latin America Was Primed to Explode Economic Malaise, More Than Foreign Meddling, Explains the Outpouring of Rage

Moises Naim カーネギー国際平和財団 名誉フェロー。フォーリン・アフェアーズでは、「ベネズエラの自殺―― 南米の優等生から破綻国家への道」(2018年12月月号)、「マフィア国家の台頭―― 融合する政府と犯罪組織」(2012年7月号)を発表している。
Brian Winter アメリカズソサエティ.カウンシル・オブ・アメリカズ 副会長(政策担当)。

2019年12月号掲載論文

ベネズエラやキューバの介入がラテンアメリカで多発するデモや暴動のきっかけをつくりだしたかどうかはともかく、この地域の民衆の怒りが暴走しかねない状態にあったのは事実だ。21世紀初頭の原材料バブルがはじけて以降、ラテンアメリカは長期に及ぶ停滞のなかにある。賃金が停滞し、生活コストが高騰するなか、格差や政治腐敗が作り出す問題に民衆が耐えるのはもはや限界に達していた。アジェンダを絞り込んで積極的対策をとる必要がある。消極的姿勢では、低成長、民主主義への信頼の失墜、ポピュリストの台頭という悪循環をさらに大きくするだけだ。

  • 暴動と陰謀論
  • 絶望的な現実
  • 悪循環の脅威

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