Visual Generation / shutterstock.com

デジタル世界に即した統治システムを
―― 社会・経済のデジタル化を恩恵とするには

クラウス・シュワブ 世界経済フォーラム創設者兼会長

Globalization 4.0: A New Architecture for the Fourth Industrial Revolution

Klaus Schwab スイスのエコノミストで、ダボス会議として知られる世界経済フォーラムの主宰者。1971年に同フォーラムを、2004年に若き世界指導者のフォーラムを設立している。

2019年3月号掲載論文

保護主義は解決策にはならない。本当の課題は、物理的な製品の生産と取引の重要性が年を追う毎に低下し、今後のグローバル経済で重視される競争上の優位が、低コスト生産ではなく、イノベーション、ロボット化、デジタル化の能力に左右されるようになることだ。そして、今後のグローバルな統合は国家間のデジタル及び仮想システムの接続、これに関連するアイデアとサービスの流れに依存するようになる。これがグローバル化4・0の中核だ。しかし一方で、デジタル化は問題も伴っている。格差を拡大しているだけでなく、いまや人間ではなくアルゴリズムが、われわれが(ネットで)見るものと読むものを決めている。現状の課題への対応に成功するか、失敗するかが、次世代の生活の質を左右することになる。

  • グローバル化潮流へ対応
  • 進化のパラドックス
  • グローバル化4・0
  • 新秩序の試金石
  • 新しいグローバルな統治を
  • 主要な指針

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2019 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top