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目的地 ヨーロッパ
―― 難民危機を管理するには

エリザベス・コレット 移住政策研究所ヨーロッパ所長

Destination: Europe
―― Managing the Migrant Crisis

Elizabeth Collect 移住政策研究所(MPI)ヨーロッパ 所長、MPIの移住に関する大西洋両岸評議会の上級顧問

2017年5月号掲載論文

政策決定者が対応に奔走したにも関わらず、冬季を含め、現在も毎月数千人が地中海を渡ってヨーロッパを目指している。2年前と状況は変わっていない。中東や南アジアの破綻国家を逃れてくる人々には、ヨーロッパを目指す以外に長期的な代替策はないに等しい。とはいえ、ギリシャとイタリアにたどり着いた人々も、相変わらず悲惨な状況に置かれている。一時的な受入センターに数千人が押し込まれている。EUとトルコとの合意が破綻すれば、ギリシャは再びその対応能力を超える人の洪水に飲み込まれるだろう。フランス、ドイツでの重要な国政選挙が近づくにつれて、難民危機の捉え方は変化していく。今後、欧州統合の中核理念である人の移動の自由、そして難民保護制度に対するEUのコミットメントが試されることになる。・・・

  • もはや対応を先送りできない
  • シリアからスウェーデンへの旅
  • 難民の不満
  • ヨーロッパのジレンマ

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