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追い込まれた中国にどう対応するか
―― 南シナ海の領有権問題

ミラ・ラップ・ホッパー 新アメリカ安全保障センター(CNAS) シニアフェロー

Parting the South China Sea ―― How to Uphold the Rule of Law

Mira Rapp-Hooper 新アメリカ安全保障センター(CNAS)アジア太平洋安全保障プログラムのシニアフェロー。

2016年9月号掲載論文

仲裁裁判所は、南シナ海で中国が主張する領有権を全面的に退け、フィリピンの立場を支持した。しかしその結果、中国がこれまで以上に好戦的になれば、この勝利は多くの犠牲をもたらす割の合わないものになる。今後、南沙諸島に造成した人工島を中国が放棄したり、かつての状態に戻したりすることはあり得ない。北京は海域の実効支配を強めて、判断を無視する意向をもっと明確にしていくかもしれない。2013年に東シナ海に防空識別圏を設定したように、南シナ海についても同じ行動をみせるかもしれない。ワシントンとアジアのパートナー諸国が、危険な状況がさらに深刻化するのを回避するには、中国に対して判断に従うよう促しつつも、もはや身動きできないのではなく、そこに中国にとって建設的な選択肢が存在することを示す必要がある。・・・・

  • 潰された中国の面子
  • 判断の意味合い
  • 追い込まれた中国
  • 今後のシナリオ
  • 対立を避けるには

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