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解禁へ向かうアメリカの原油輸出
―― クリーンエネルギーと石油企業の利益

ジェフ・コルガン ブラウン大学助教授

From West Texas to the World ―― Why Washington May End its Ban on Crude Oil Exports

2015年12月号掲載論文

原油輸出の解禁を求める米石油企業と輸出禁止の継続を求める石油精製企業の利益が対立するなか、米議会は原油輸出禁止の解除へと明確に舵を取っている。共和党の大統領候補たちが解禁を支持する一方で、クリーンエネルギーへシフトしていくことを重視するオバマ政権とヒラリー・クリントンは輸出禁止の継続を求めている。石油企業は水圧破砕産業、石油精製企業は環境保護団体とそれぞれ政治的連帯を組織している。ここで必要なのは政治的妥協だろう。輸出解禁に歩み寄りつつも、石油企業から「環境汚染の低いグリーン経済に向けたシフト」へのコミットメントを引き出す必要がある。

  • 原油輸出解禁に動き出した米議会
  • 輸出禁止の解除をめぐる政治対立
  • 歩み寄りは成立するか

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