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クルド人の政治的連帯とトルコの未来

ソーナー・カギャプタイ ワシントン・インスティチュートトルコ研究プログラムディレクター

Kurds Can Go Their Own Way―― Erdogan Faces Upheaval

Soner Cagaptay ワシントン・インスティチュートのフェローで、トルコ研究プログラムのディレクター。著書にThe Rise of Turkey: The Twenty-First Century's First Muslim Powerがある。

2015年11月号掲載論文

これまで長期にわたって、トルコのクルド人コミュニティは、政治的に分裂し、全国レベルの運動としてまとまりをもっていなかった。だがエルドアンが、イスラム国の攻勢にさらされるシリアのクルド人の窮状に「様子見」を決め込んだことが、トルコのクルド人の怒りを買い、政治的に連帯させた。いまやクルド人は政治的立場の違いよりも、民族を軸にまとまるようになり、その大多数が人民民主主義党(HDP)という一つの政党に投票するようになった。こうしてHDPはトルコ議会で3番目に大きな勢力に浮上し、クルド人はすでに政治的影響力を手に入れている。もはやトルコ政府も包括的な権利と政治への参加を求めるクルド人の要求を無視できなくなっている。問題は、エルドアンが自分のやり方を強要するという姿勢を崩していないことだ。

  • アルバニア人とクルド人
  • 分裂から連帯へ
  • AKPからHDP支持へ
  • 変化を読めぬエルドアンとPKK
  • クルド人は何を求めているか

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