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急速な都市化の光と影
―― スマートシティと脆弱都市

ロバート・マッガー イガラッペ研究所 リサーチディレクター

Fixing Fragile Cities

Robert Muggah イガラッペ研究所(ブラジル)のリサーチディレクター。カナダのセックデブ(SecDev)財団のリサーチディレクター。専門は治安と経済開発。

2015年2月号掲載論文

今後の世界人口の成長の90%は途上国の都市やスラム街に集中し、先進国の都市人口の増大は鈍化し、人口が減少する都市も出てくる。いまや先進諸国の多くの都市では、スマートシティ構想を通じて都市インフラデータのネットワーク化が進められている。だが、600の大都市だけで、世界のGDPの3分の2を担っていることからも明らかなように、大都市が繁栄する一方で、中小の都市は取り残されている。途上国の都市のなかには、地方政府と市民の社会契約が破綻し、社会的アナーキーに陥っている「脆弱都市」もある。急速な都市化、突出した若年人口、教育レベルの低さ、そして失業が脆弱都市の問題をさらに深刻にしている。・・・

  • 拡大する都市の格差
  • 急速な都市化と治安の悪化
  • 脆弱性を克服した都市
  • どのような対策をとるか
  • 教訓を生かせ

<拡大する都市の格差>
今後数十年にわたって、世界の安定と成長を左右するのは国ではなく都市になるだろう。この数世紀にわたって、ますます多くの人が都市で生活するようになり、都市人口はすでに世界人口の半分を超えている。

巨大化した欧米の都市が大きな影響力を持つようになった現実を前に、(エコノミストのエドワード・グレーザーのように)「都市の勝利」を宣言し、(国ではなく)都市の指導者たちが世界を統治すべきだと主張する専門家もいる。・・・

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