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危険な道路を変えるには
―― 車ではなく歩行者を重視した道路のデザインを

ジャネット・サディク=カーン   ブルームバーグ・アソシエーツ  プリンシパル セス・ソロモナウ  ブルームバーグ・アソシエーツ  マネジャー

Mean Streets The Global Traffic Death Crisis

Janet Sadik-Khan ブルームバーグ・アソシエーツのプリンシパル。2007―13年にニューヨーク市運輸局長を務めた。 Seth Solomonow ブルームバーグ・アソシエーツのマネジャー。2007―13年にニューヨーク市運輸局の外務副部長を務めた。

2020年4月号掲載論文

道路はなぜ危険なのか。根本原因は、自動車やドライバーの運転よりも、道路の設計そのものにある。より速度を出せるように設計された大型道路は、必然的により多くの死者をもたらした。車線の幅が広すぎると、ドライバーは危険なほどスピードを出し、道路上にあるものを障害物とみなすようになる。一方、どうみても安全にはみえない渋滞するニューヨーク市の道路における2017年の歩行者の死亡率は、アメリカの他の大都市の3分の1程度だ。重要なのは歩道を大きくし、交差点での横断歩道の距離を短くすること。車線の幅を狭めて、ドライバー、歩行者、自転車に乗る人がアイコンタクトを取りやすくすることだ。さらに道路スペースを自動車だけでなく、自転車レーンとバスレーン、そして新しい歩行者スペースに変える。これだけでも、道路は格段に安全な場所になる。

  • 交通事故の本当の原因
  • どうみても危険
  • デザインを見直す
  • 未来の道

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