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ドイツのソーシャルメディア規制
―― ヘイトスピーチVS.言論の自由

ハイジ・ツーレック ジャーマン・マーシャル・ファンド 環大西洋アカデミー フェロー

How Germany is tackling hate speech New legislation targets U.S. social media companies

Heidi Tworeck ジャーマン・マーシャル・ファンド 環大西洋アカデミー 助教授(国際史)。

2017年7月号掲載論文

2017年4月、ドイツ政府はオンライン上のヘイトスピーチに関する新たな法案を閣議決定し、夏までには連邦会議で法制化されると考えられている。これは、本質的に民主国家がどこまで言論の自由を認めるかをめぐる闘いだ。「民主主義を守るには、法律によってヘイトスピーチを取り締まるしかない」というのがドイツ政府の立場だ。これに対して、ドイツジャーナリスト協会は人権活動家や研究者、そして弁護士と共に、同法案は「表現の自由の中核をなす原則を脅かす」と警告する共同声明に署名し、抗議している。だが、ドイツが、民主的な規範を守るためには言論の自由の制限もやむを得ないとする「戦う民主主義」を標榜してきたことにも配慮すべきだ。憲法第18条には、自由で民主的な秩序を攻撃するために言論の自由などの権利を乱用する者は、基本的権利を奪われることもあると明記されている。・・・

  • ヘイトスピーチと言論の自由
  • 中道勢力の衰退とポピュリズムの台頭
  • 言論の自由、ドイツバージョン
  • 米社会と言論の自由
  • 言論の自由規制

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