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逆風にさらされる米環境・公衆衛生政策
―― トランプ政権の暴走を止めるには

フレッド・クラップ 米環境保護基金 代表

Trump and the Environment What His Plans Would Do

Fred Krupp NGO「エンバイロンメンタル・ディフェンス・ファンド(環境保護基金)」代表。1990年にクラップは、ジョージ・ブッシュが大規模な排出権取引システムを導入するように説得し、その後も、企業活動と環境保護が両立できるという立場から活動している。

2017年8月号掲載論文

環境保護に関するトランプの姿勢は一貫している。(国際合意を含めて)環境対策を減らしていくことを考えている。トランプと閣僚の多くは、「人間の(経済)活動を、気候変動を引き起こしている主因」とみなす科学的なコンセンサスさえ受け入れていない。むしろ、規制緩和と雇用創出という名目で、国内の化石燃料生産量を増やし、温室効果ガスと汚染物質の排出量規制を緩和し、環境保護庁(EPA)を骨抜きにしたいと考えている。だがそのようなことをすれば、疾病が広がり、早死が増え、経済は弱体化し、環境分野でのリーダーシップを中国に譲ることになる。だが、カリフォルニアやニューヨークなどの州が他に先駆けて再生可能エネルギーを支援しており、トランプが何をしようと、電力産業で再生可能エネルギーの存在感が高まっていくのは間違いない。政府による規制撤廃プロセスに対抗して、市民がその意思を表明するチャンスは残されている。・・・

  • トランプのアジェンダ
  • 環境保護に対する戦争
  • 州政府のイニシアティブ
  • 公衆衛生の劣化
  • 市民の声を

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