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CFR Updates
オーストラリアの森林火災
―― 次なる猛威に政府はどう備えるか

アリス・C・ヒル 米外交問題評議会シニアフェロー(気候変動問題担当)

Australia’s Fires Will Rage Again

Alice C. Hill米外交問題評議会シニアフェロー(気候変動問題担当)。フォーリン・アフェアーズでは「温暖化への適応か国の消滅か―― 気候変動が引き起こす大災害の衝撃に備えよ」(2020年1月号)を発表している。

2020年2月号掲載論文

2019年9月以降続いているオーストラリアの山火事は、依然として、収束する気配がない。すでに1000万ヘクタール以上が消失し、20人以上が犠牲になり、死亡した野生動物は10億匹に達すると言われる。オーストラリアはこれまでも森林火災に悩まされてきた。だが、多くの人が火災の余波を受けやすい地域で生活するようになったことが、そのダメージを大きくしている。気候変動も衝撃を大きくしている。気温が上昇しているだけでなく、オーストラリアはこの3年にわたって干ばつに見舞われている。この環境のなかで、火事が急速な広がりをみせ、極端に高温の森林火災と化し、特有の気象状況を作り出し、さらなる森林火災を引き起こす稲妻を誘発している。・・・

  • 温暖化と森林火災の悪循環
  • 対策はあるのか
  • オーストラリアの教訓

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