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気候変動対策か石油資源開発か
―― なぜ新資源の開発が停滞しているか

エイミー・マイヤーズ・ジャッフェ 米外交問題評議会シニアフェロー (エネルギー、環境問題担当)

Striking Oil Ain’t What It Used to Be Poor Countries Find Fossil Fuel Just As the Rich World Swears Them Off

Amy Myers Jaffe 米外交問題評議会シニアフェロー(エネルギー、環境問題担当)。

2020年2月号掲載論文

多くの国がついに化石燃料への依存を減らそうと試み始めたタイミングで、石油や天然ガス資源の発見が相次いでいる。だが、途上国における化石燃料資源の発見が、これまでのように打ち出の小槌になることはもうないのかもしれない。うまくいっても、これが最後のチャンスかもしれない。闇雲に開発に向かうのではなく、「気候変動対策と途上国の経済開発のバランスをどうとるか」という側面に配慮しなければならないからだ。実際、気候変動重視派は、例えば、古くからの豊かな産油国であるノルウェーに対して、石油資源をもつ貧困国に市場を譲るために、国内の石油産業を閉鎖することを求めている。資源国にとって、石油と天然ガス輸出からの歳入に国家予算の多くを依存することのリスクと意味合いは大きく変化している。

  • 化石燃料に残された時間
  • 特有の環境
  • 競合する目的

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