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貿易戦争の本当の目的
―― プラスサムへの思考転換を

ウェイジャン・シャン PAG最高経営責任者

The Unwinnable Trade War Everyone Loses in the U.S.-Chinese Clash ― but Especially Americans

Weijian Shan 香港のエコノミスト、企業家、作家。香港に拠点をもつプライベートエクイティ企業、PAGの最高経営責任者。世界銀行、JPモルガンなどを経て現職。最近の著書にOut of the Gobi: My Story of China and Americaがある。このエッセーは、ニューヨークのカーネギー・コーポレーションが助成した米議会図書館ジョン・W・クルーガー・センターのプロジェクトの一環としてまとめられている。

2019年11月号掲載論文

米経済が力を失ったときに、貿易戦争はターニングポイントを迎えるかもしれないが、基本的に米中競争はトランプの時代を超えて続く。この衝突はシステミックだからだ。米通商代表は関税政策の目的は「ビジネスの仕方を中国が見直すのを促すことにある」と語っている。米戦略の中枢には「政府の民間経済への関与という中国のシステムはアメリカにとって脅威である」という認識が存在する。だが、中国モデルなど存在しない。問題は、むしろ、中国政府が管理する(公的経済)部門の優遇策にある。アメリカの交渉者は、中国側に国有経済部門をもっとそぎ落とすように求めるべきだ。さらに、ゼロサム志向から離れ、貿易戦争によって米中経済が切り離されるリスクを回避することが、両国にとっての最善の利益になる。米中経済を切り離そうとするいかなる試みも、米中双方そして世界にとって壊滅的な結果をもたらすことになる。

  • 貿易戦争の無益
  • 北京のスマートな判断
  • 慢性的な貿易赤字の理由
  • 消費主導型経済へ
  • 希望の兆し

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