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国際政治と指導者のキャラクター
―― 政治的潮流に占める指導者の役割

ダニエル・バイマン ジョージタウン大学教授
ケネス・M・ポラック アメリカンエンタープライズ研究所 レジデントスカラー

Beyond Great Forces How Individuals Still Shape History

Daniel Byman ジョージタウン大学教授で専門はテロと中東の安全保障。ブルッキングス研究所のシニアフェローも兼務。
Kenneth M. Pollack 中東問題の分析者。現在は、アメリカンエンタープライズ研究所のレジデントスカラー。CIA分析官、国家安全保障会議スタッフ、ブルッキングス研究所シニアフェローなどを経て現職。

2019年11月号掲載論文

いまやわれわれの世界を(テクノロジーなどの)非人間的な力が変化させ、再定義しつつあるかにみえるだけに、国際政治の流れにおける指導者(の役割)を軽くみる(構造的現実主義の)見方も正当化できるのかもしれない。構造的な要因と技術的な変化が各国の行動を変化させているのは間違いない。しかし、現在でも、指導者たちは、国際政治の潮流に乗るか、その方向を制御するか、流れに抵抗するかを判断できる。そして、その判断は、個々の指導者のキャラクターを理解しない限り、わからない。政治と外交における指導者個人の役割にもっと配慮すれば、国際関係の単純なモデルで想定されるよりも政治がはるかに不確実で制約が多いことがわかるはずだ。

  • 指導者のキャラクター
  • 上からの革命
  • 意思決定者
  • メルケルの決断
  • 生き残りをかけた権力維持
  • 風見鶏
  • エゴイスト
  • 指導者のカリスマと力量
  • 優れた指導者
  • 制度と権力

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