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体制変革の鍵を握るベネズエラ軍
―― ベネズエラ政府と軍隊

ローラ・ガンボア・グテーレス ユタ州立大学 アシスタントプロフェッサー

Why Venezuela’s Regime Hasn’t Collapsed
Guaido and What Army?

Laura Gamboa Quiterrez ユタ州立大学アシスタントプロフェッサー。専門はラテンアメリカの政治制度と体制変革。

2019年7月号掲載論文

グアイド暫定大統領による4月の蜂起の呼びかけは失敗に終わった。政府がグアイドに逮捕状を出すという噂を前に、彼が軍の一部指導者が合意していたタイミングよりも1日早く行動を起こし、軍内部の同盟勢力を動揺させてしまったとする見方もある。結局、マドゥロを退陣に追い込むには、体制を支持することで軍が恩恵を得るという構図を切り崩し、新体制になっても、軍のメンバーが起訴されたり、処罰の対象にされたりしないことを保証しなければならない。問題は、この重要なポイントをめぐって反政権派と軍の信頼関係が十分でないことだ。処罰の対象にされないという保証なしで、軍が独裁者を見捨てるとは考えにくい。ここで重要になるのが、体制移行後の身分を仲介し、保証する第3国の存在だ。・・・

  • ベネズエラ軍の動向
  • いかに軍と政権にくさびを打ち込むか

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