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トランプとロシア
―― 愚かなるがゆえの無罪

スティーブン・コトキン プリンストン大学教授(歴史学)

American Hustle
What Mueller Found—and Didn’t Find—About Trump and Russia

Stephen Kotkin プリンストン大学教授(歴史学)、スタンフォード大学フーバー研究所シニアフェロー。

2019年7月号掲載論文

トランプとその家族を含む上級顧問たちは「モスクワが自分たちを助けようとしていることに気づいていた」にもかかわらず、米政府当局に通報せずに、その支援に期待していた。だが、ジャレッド・クシュナーが2017年7月にオフレコで語ったように、ロシアとの共謀どころか、彼らは「トランプ陣営の地方事務所とさえ共謀できなかった」。これは哀れだが、明らかに無実の弁明になる。彼らは愚かだったがゆえに無罪なのだ。実際、「トランプ陣営に接近したロシア人たちは、誰にコンタクトをとるべきか、誰が責任者か、誰が重要人物かわからなかった」とムラー報告書は指摘している。現実には、トランプ陣営に政策上の責任者は存在せず、トランプの他に重要人物などいなかった。・・・

  • 報告をいかにとらえるか
  • 完全だが不十分
  • ゴルバチョフとトランプ
  • ムラー報告と市民社会
  • 驚くべき事実
  • 問題を克服するには

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