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「ディープフェイク」とポスト真実の時代
―― 偽情報に対処する方法はあるのか

ロバート・チェズニー テキサス大学オースティン校 国際安全保障・法センター所長
ダニエル・シトロン メリーランド大学教授(法学)

Deepfakes and the New Disinformation War
The Coming Age of Post-Truth Geopolitics

Robert Chesney テキサス大学オースティン校国際安全保障・法センター会長兼所長。
Danielle Citron メリーランド大学教授(法学)、イエール大学情報社会プロジェクト客員研究員。

2019年2月号掲載論文

民主社会は不快な真実を受け入れなくてはならない。ディープフェイクの脅威を克服するには、嘘と付き合う方法を学ぶ必要があるからだ。非常にリアルな出来栄えで、偽物を見破ることが難しいレベルにデジタル加工された音声や動画を意味する「ディープフェイク」の登場によって、自分が言ったことも、したこともないことを、そのようにみせかけることができる。改ざんされた音声や動画が、本物と見分けがつかずに、十分な説得力をもっていれば、そして、それが社会的・政治的にそして国際関係に悪用されればどうなるだろうか。十分な対策は存在しない。人々がプライベートなフィルターバブルに引きこもり、自分の考えに合うものだけを事実とみなす世界に転落しないようにしなければならない。民主社会はレジリエンス(打たれ強さと復元力)を身に付けるしかない状況へ向かっている。

  • 「ディープフェイク」
  • ディープフェイクの夜明け
  • ねつ造が横行すれば
  • 技術的対策はあるか
  • 法に基づく対応を
  • ディープフェイクとの共存?

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