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対中幻想に決別した新アプローチを
―― 中国の変化に期待するのは止めよ

カート・キャンベル 前米国務次官補(東アジア・太平洋担当)
イーライ・ラトナー 前米副大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)

The China Reckoning How Beijing Defied American Expectation

Kurt M.Campbell
アメリカの東アジア専門家でアジアグループの理事長。米国務次官補などを経て現職。
Ely Ratner
米外交問題評議会シニアフェロー。前米副大統領副補佐官(国家安全保障問題担当)などを経て現職。

2018年4月号掲載論文

中国を孤立させ、弱体化させようと試みるべきではないし、よりよい方向へと変化させようとすべきでもない。これをアジア戦略の道標とすべきだ。外交や通商面でのエンゲージメントも、軍事力もアジアリバランシング戦略も効果はなかった。リベラルな国際秩序も、期待されたように中国を惹きつけることも、つなぎ止めることもできなかった。中国はむしろ独自の道を歩むことで、アメリカの多方面での期待が間違っていることを示した。さまざまな働きかけで中国が好ましい方向へ進化していくという期待に基づく政策をとるのはもう止めるべきだ。中国を変化させるアメリカの力をもっと謙虚に見据える必要がある。

  • すべて読みを間違えていた
  • 貿易による経済開放の試みと挫折
  • 実現しない政治の自由化
  • 平和的台頭への決別
  • 独自の秩序構築へ
  • 希望的観測の排除を

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