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イラン民衆の本当の不満
―― 保守派を見限り、改革を求める若者たち

アレックス・バタンカ 米中東研究所シニアフェロー

Why Iran's Protesters Are So Angry With Rouhani: Empty Promises of Reform Have Disappointed Millions

Alex Vatanka ワシントンにある中東研究所のシニアフェロー。近著に"The Maing of Iranian Foreign Policy"がある。

2018年2月号掲載論文

なぜ2017年末に、イラン民衆は街頭デモに繰り出し、不満の声を上げたのか。経済的苦境をその理由に挙げるメディアは多い。しかし、改革路線を示唆してきたロウハニが逆に保守・強硬派にすり寄る事態を前に、民衆が失望し、怒りを募らせていることを忘れてはならない。最高指導者の地位を得たいロウハニの個人的思惑もあるのかもしれない。しかし、民衆がデモに繰り出したのは、選挙で選ばれた大統領と議会の立場を、ハメネイや革命防衛隊など選挙を経ない保守強硬派が無視するか、覆している現状に、もはや我慢できなくなったからだと考えることもできる。「ハメネイに死を」、「聖職者たちを政治から追い出せ」というデモ隊のスローガンは、いまやイランの民衆が、1979年のイラン革命以降、もっとも過激な変革を求めていることを意味する。

  • 民衆デモの本当の意味
  • 保守派に歩み寄ったロウハニ
  • 宗教保守派の権力と民衆

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