PANDECH / Shutterstock.com

北朝鮮危機と韓国のトリレンマ
―― 経済と安全保障のバランスをどうとるか

キャサリン・H・S・ムーン ウェルズリー大学 教授(政治学)

Caught in the Middle: The North Korean Threat Is Ultimately Seoul's Problem

Katharine H.S. Moon ウェルズリー大学 教授(政治学)で、ブルッキングス研究所のシニアフェロー(非常勤)。著書に Protesting America: Democracy and US-Korea Alliances (Global, Area, and International Archive, 2013)がある。

2017年10月号掲載論文

韓国は追い込まれている。北朝鮮はミサイル発射を繰り返し、核実験も強行した。米戦略への同調を求めるトランプ政権ともうまくいっていない。文在寅は北朝鮮とアメリカ、双方の戦略に巻き込まれるのを回避しようと、両国に対して今後さらに自国の立場を明確に主張していくつもりかもしれない。韓国の安全を守るためのTHAAD配備に反発する中国には、実質的な経済制裁の対象にさえされている。そして、韓国の大統領にとって現状における最大の課題は、アメリカの戦術核の再配備、あるいは独自の核開発をつうじて国を核兵器で守ることを求める国内の声にどのように対処していくかだろう。実際、2016年9月のギャラップ社の調査では、韓国人の58%が国内での核開発を支持すると回答し、反対派はわずか34%だった。・・・

  • 各国の思惑と韓国の立場
  • 文在寅の戦略
  • 韓国の核武装論
  • 韓国経済と中国

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2017 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top