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トランプとアメリカの同盟関係
―― 同盟国に防衛責任を委ねよ

ダグ・バンドウ ケイトー研究所シニアフェロー

Trump and U.S. Alliances ―― From Burden-Sharing to Burden-Shedding

Doug Bandow ケイトーインスティチュート シニアフェロー。ロナルド・レーガン大統領の特別顧問を務めた。

2017年3月号掲載論文

トランプが同盟国から米軍を撤退させる可能性は低そうだが、かといって現状を受け入れるのも間違っている。同盟国が軍事支出を少しばかり増やすことで満足するのではなく、ワシントンは自国を守る責任を引き受けるように同盟国に求めるべきだ。・・・それによってアメリカの安全保障が強化されるケースなら同盟国を防衛すべきだが、同盟国の安全だけを強化するような行動はとるべきではない。例えばモンテネグロ、バルト三国、そしてウクライナの問題は、アメリカの安全保障には関わってこない。朝鮮半島で戦争が起きても、アメリカの安全保障を直接脅かすわけではない。新大統領は、同盟国に自国を防衛する責任を引き受けさせることに力を注ぐべきだし、そのためには同盟諸国は戦争を抑止し、戦争になればそれに勝利できる通常戦力を構築すべきだろう。

  • 同盟諸国の懸念
  • 同盟関係の根本的見直しを
  • 全面的責任を引き受けさせよ

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