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CFRインタビュー
朝鮮半島新時代の幕開けは近い?

ドン・オーバードーファー ジョンズ・ホプキンス大学ポール・ニッツスクール 米韓研究所理事長

On Verge of 'New Day' on Korean Peninsula

Don Oberdorfer 元ワシントン・ポスト紙の記者。現在はジョンズ・ホプキンス大学ポール・ニッツスクールの米韓研究所理事長。アジア問題の専門家で、おもな著書にアジア・太平洋賞大賞を受賞した『二つのコリア(The Two Koreas: A Contemporary History )』がある。

2007年10月号掲載論文

2007年10月の南北首脳会談後の盧武鉉韓国大統領の発言からして、北朝鮮はまだ改革・開放路線をとる準備はできていないようだ。北朝鮮は長年にわたって国を閉ざし、外の世界で何が起きているか、民衆が気づかないようにすることに努めてきた。だが、「そうした状況もすでに変化している」と北朝鮮問題の専門家、ドン・オーバードーファーは言う。旧ソビエト・東欧で起きたような民主革命が北朝鮮で起きる可能性は低いとしつつも、自分たちの国が「世界で最先端をいく国ではないこと」をこの国を支配している一握りのエリート層が理解し、動揺しだせば、これが民衆にも影響を与えることになると考えられる、と。今後の北朝鮮問題の進展を左右するファクターとして、ウラン濃縮疑惑、韓国の大統領選挙、そして、北朝鮮が新たに問題を作り出さないことを挙げた同氏は、朝鮮半島に新しい時代がもたらされる日も近いかもしれないとしつつも、「北朝鮮については、何事も楽観的な立場から話をするのは危険である。箱の中から何が出てくるかわからない」と慎重な楽観主義の必要性を示唆した。聞き手はバーナード・ガーズマン(www.cfr.org のコンサルティング・エディター)。

  • 朝鮮半島新時代の到来は近い
  • 今後の争点となるウラン濃縮計画
  • 外の世界の情報に接して北朝鮮は変化するか

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