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2025.9.2 Tue

<9月号プレビュー>
習近平後の中国
―― 大いなる不確実性の始まり

指導者が最終的に権力を手放す前から、後継問題が政治的選択を形作る。習近平の後継指導への権力継承は、毛沢東のそれほど破滅的なものにはならないかもしれないが、それでも、権力移譲の準備、実施、余波が、今後数年間の中国の外交と国内政策を規定することになるはずだ。(ジョスト、マッティングリー)

軍高官の粛清は一部の近代化プログラムを遅らせ、指揮統制と意思決定を混乱させ、士気を低下させる可能性が高く、軍の短・中期的戦闘能力を低下させることになるだろう。だが、中国の過去の軍事作戦が、適切な条件が整うのを待って実施されたことなどほとんどないことも認識すべきだ。(フラベル)

「重要な決定はみな私が承諾しなければならなかった。私はあまりに独りで重責を担いすぎた。これは、共産党にとっても、国にとってもよいことではない。私は、引退を考えるべきだ。しかし、いまこの瞬間に身を引くことはできない。目の前にある問題を放置したままで、どうして引退などできようか」(戒厳令直前の鄧小平の言葉)(パイ)

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