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2025.10.28 Tue
地政学的「欧米」の終焉
―― アメリカの離脱とポスト欧米世界の行方
現在の流動的局面は、ブラジル、インド、インドネシア、南アフリカといった国々が、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、日本、イギリスといった先進国と協力する機会を提供すると考えられる。だが、欧米という枠組みがなくなれば、疑念、敵意、対立、そして紛争が生じやすい世界が残されることになる。(パトリック)
今後を見通す上で現実的なシナリオは二つしかない。一つは中国を含む、世界でもっともパワフルな独裁国家の一部がリベラルな民主国家に移行すること。もう一つは、民主主義の支配的優位の時代が、敵対する政治体制との闘争という新時代が到来するまでの幕間の出来事に過ぎなかったことが立証されることだ。(モンク、フォア)
西洋は現在知られている最古の陶器が作られた紀元前1万4000年から541年頃まで、東洋に対する優位を持っていたが、急速な進歩を遂げた東洋が1100年までには西洋を抜き去り、優位を手にする。やがてそのギャップは縮まり、1773年頃に西洋が再び東洋を追い抜き、現在に至るまでその優位を維持している。(クーラン)


