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民主主義は市長たちが守る
―― 独裁者の最大の敵

ニーナ・ハチジャン 前米国特別代表(都市・州外交担当)

The Autocrat's Worst Enemy: Why Despots Hate Cities and the Mayors Who Run Them

Nina Hachigian アメリカの政治学者で、米中関係、アメリカのアジア政策の専門家。研究者、実務家としての双方の役目を長くこなしてきた。アライアンス・フォー・ローカル・リーダーズ・インターナショナル(国際地方指導者連盟)の設立者。ロサンゼルスの副市長(国際関係担当)、オバマ政権の東南アジア諸国連合米大使などを務めた後、2022年から2025年まで、国務省に新設された「都市・州外交担当米国特別代表」を務めた。

2026年9月号掲載論文

いまや世界の都市と市長が、独裁者から民主主義を守る重要な防波堤の役割を果たしている。権威主義的な国の指導者は、多元主義や市民参加そして民主主義の牙城である都市と市長たちを目の敵にし、予算削減や政治的弾圧の標的にしている。一方、市長たちは国境を越えた連携を模索し、民主主義の後退に抵抗している。中央ヨーロッパの市長たちが組織した「自由都市協定」には、すでにアジアやアメリカの都市の市長たちも参加している。世界の市長たちは、その行政地域における個人の権利や民主主義の規範・制度を守ることで、権威主義者たちが国家支配を固めるのを阻止している。

  • 民主主義の牙城
  • すべての政治はローカルだ
  • 民主主義の実験場
  • 後退を食い止める安全策
  • 地方政府の多国間主義

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