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イランショックとエネルギー安全保障
―― 国際市場とエネルギー自給の間

ジェイソン・ボルドフ コロンビア大学気候変動研究大学院 共同学院長
ミーガン・L・オサリバン ハーバード大学 ケネディスクール教授(国際関係論)

The Iran Shock: And the Dangerous Allure of Energy Autarky

Jason Bordoff コロンビア大学気候変動研究大学院の初代共同学院長で、同国際公共政策大学院・グローバル・エネルギー政策センターの初代所長。オバマ政権のエネルギー・気候変動担当の大統領特別補佐官、国家安全保障会議シニアディレクターを務めた。

Meghan L. O'Sullivan ハーバード大学ケネディスクール教授(国際関係論)で、Windfall: How the New Energy Abundance Upends Global Politics and Strengthens America's Powerの著者。ジョージ・W・ブッシュ政権の大統領特別補佐官、国家安全保障問題担当大統領副補佐官(イラク・アフガニスタン)を務めた。

2026年5月号掲載論文

ホルムズ海峡危機を前に、多くの国が、統合されたエネルギー市場を脆弱性のルーツとみなし、エネルギー自給を模索するようになるだろう。協調的な世界秩序がほころぶにつれて、相互依存よりも、地政学が優先され、エネルギー不安が高まっているからだ。長期的には、各国が国内のエネルギー市場を保護しようとする試みが、世界のエネルギーシステムを再編していくのかもしれない。だが、エネルギー自給を高めるために、国境の内側に後退することでエネルギー安全保障を強化できると考えるのは幻想に過ぎない。むしろ、破綻することなく、ショックを吸収できるだけの強靭なシステムを構築することを目標にしなければならない。

  • エネルギー危機と安全保障
  • オイルショック後の安定
  • エネルギーの兵器化
  • エネルギー自給?
  • 市場と安全保障
  • バランスを保つ

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