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米大統領がもたらした無秩序
―― 制約なき権力行使とアメリカパワーの終焉

ダニエル・W・ドレズナー タフツ大学 フレッチャースクール学院長
エリザベス・N・サンダース コロンビア大学 政治学教授

Trump's Year of Anarchy: The Unconstrained Presidency and the End of American Primacy

Daniel W. Drezner タフツ大学フレッチャースクールの学院長、同大学特別教授(国際関係学)で、ニュースレター「ドレズナーズ・ワールド」の著者。
Elizabeth N. Saunders コロンビア大学政治学教授、ブルッキングス研究所上級研究員(非常勤)で、最近の著書にThe Insiders' Game How Elite Make War and Peaceがある。

2026年3月号掲載論文

いまや米大統領は国の内外で、制約などほとんど気にかけることなく、思うままに行動している。米市民も、トランプが世界に解き放ったのと同じ「ホッブズ的な無秩序」のなかに置かれている。行動へのあらゆる制約を拒み、技術によって旋風のように動けるようになったことで、より大胆になった指導者が作り出すホッブズ的秩序では、「何でもあり」だ。アメリカパワーの基盤は、国内での法の支配と国外における信頼できるコミットメントで形作られているが、トランプは、まさにこれを解体しようとしている。アメリカから距離を置くようになった同盟国は、不安定なアメリカに対する保険策として、すでに中国や他の同盟諸国への接近を試み始めている。

  • 秩序の解体と無秩序
  • 現実世界での生き方
  • 新しい混沌
  • 個人独裁へ
  • 卑劣で、野蛮で短絡的

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