
トランプは皇帝なのか
―― 独裁を阻む抑制と均衡の再確立を
Imperial President at Home, Emperor Abroad: American Foreign Policy in an Age of Unrestrained Executive Power
2025年8月号掲載論文
米大統領は、これまでもまるで帝国の指導者のようだったが、本当に皇帝のように振る舞おうとした大統領は、少なくとも、2期目のドナルド・トランプまではいなかった。米同時多発テロ以降、米議会は外交領域における大統領権限の拡大を認め、それを取り戻そうとしなかった。最高裁も、有意義な抑制を大統領に課すことに乗り気ではなかった。こうして、トランプは、外交政策や国家安全保障にわずかにでも関連する案件なら、ほぼ思うままにできるようになった。世界各国に追加関税を課し、議会が定めた対外援助を骨抜きにし、同盟国をいじめ、独裁者に言い寄っている。あらゆる制約がなくなれば、個人独裁体制下の指導者は間違った軍事的冒険主義をとり、衝動的な決定を下し、自滅的な政策をとりやすくなる。
- なぜ好きにできるのか
- 破壊のときに立ちあって
- 説明責任の空白
- 個人独裁と外交政策
- 対策はあるか
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