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東南アジアの選択
―― なぜ中国に傾斜しているか

ユエンフォン・コン シンガポール国立大学 公共政策大学院 教授
ジョセフ・チンヨン・リウ 南洋理工大学 教授

Southeast Asia Is Starting to Choose: Why the Region Is Leaning Toward China

Yuen Foong Khong シンガポール国立大学リークアンユー公共政策大学院教授(政治学)、同大学アジア・グローバリゼーションセンター共同所長。
Joseph Chinyong Liow 南洋理工大学(シンガポール)教授(比較政治学・国際政治学)。同学人文科学・芸術・社会科学部長。

2025年8月号掲載論文

「米中のどちらかを選んでいる」という自覚はないのかもしれないが、東南アジア諸国の多くが、アメリカから離れて、中国へ傾斜しているのはいまや明らかだろう。しかし、そのパワーを北京がどのように使うかをめぐって、地域諸国が大きな懸念をもっているのも事実だ。実際、この地域のエリートを対象とする調査で「誰を信頼しているか」という問いで、第1位に選ばれたのは日本で、中国は4位だった。流れは中国にあるとしても、北京が地域諸国の懸念を和らげ、信頼を勝ちとるには、まだ、やるべきことが多く残されている。だが、2期目のトランプ政権の政策が、北京がこの課題を克服するのを容易にするのかもしれない。

  • 中国へなびく
  • パワープレー
  • 揺れ動く立場
  • アメリカへの不信
  • 揺れ動く思い

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