Ringo Chiu / Shutterstock.com

紛争の一方で進む中東の和解と協調
―― ポストアメリカの中東秩序へ

ダリア・ダッサ・ケイ カリフォルニア大学ロサンジェルス校 バークル・センター シニアフェロー
サナム・ヴァキル 英王立国際問題研究所 中東・北アフリカプログラム ディレクター

Only the Middle East Can Fix the Middle East: The Path to a Post-American Regional Order

Dalia Dassa Kaye アメリカの中東研究者で、カリフォルニア大学ロサンジェルス校 バークル・センター シニアフェロー。現在は、スウェーデンのルンド大学の客員スカラー。
Senam Vakil 英王立国際問題研究所(チャタムハウス)の中東・北アフリカ研究プログラム ディレクター。

2024年3月号掲載論文

アラブ世界の主要国は、トルコのような地域大国とともに、ガザ戦争前に存在した和解の流れとその後誕生した協調の機運を固定化するために、この瞬間を生かし、この地域に安定をもたらせる力強い安全保障メカニズムの確立をめざすべきだ。中東は清算の時を迎えている。ガザ戦争からみても、いまや中東におけるアメリカパワーに限界が生じていることは明らかであり、今後の中東の和平と安全保障をめぐって主導権をとるのは、地域の指導者や外交官たちでなければならない。危機と紛争にさらに陥っていく危険もある。だが、別の未来を築き始めることもできる。中東の指導者たちが暴力のスパイラルを食い止め、この地域をより前向きな方向へと導ける可能性は存在する。

  • 地域主導の時代へ
  • 米影響力の衰退
  • 壮大な関係のリセット
  • 衝突とレジリエンス
  • 戦後のパレスチナ
  • 新安全保障フォーラムを
  • 新しい中東へ

この論文はSubscribers’ Onlyです。


フォーリン・アフェアーズリポート定期購読会員の方のみご覧いただけます。
会員の方は上記からログインしてください。 まだ会員でない方および購読期間が切れて3ヶ月以上経った方はこちらから購読をお申込みください。会員の方で購読期間が切れている方はこちらからご更新をお願いいたします。

なお、Subscribers' Onlyの論文は、クレジットカード決済後にご覧いただけます。リアルタイムでパスワードが発行されますので、論文データベースを直ちに閲覧いただけます。また、同一のアカウントで同時に複数の端末で閲覧することはできません。別の端末からログインがあった場合は、先にログインしていた端末では自動的にログアウトされます。

(C) Copyright 2024 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top