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欧州におけるロシアの第二戦線
―― セルビアとプーチンの思惑

デイビッド・シェッド 元米国防情報局長官代理
イヴァナ・ストラドナー 民主主義防衛財団 リサーチフェロー

Russia’s Second Front in Europe: The West Must Stop Putin from Provoking Conflict in the Balkans

David Shedd 元米国防情報局長官代理
Ivana Stradner 民主主義防衛財団 リサーチフェロー

2023年12月号掲載論文

ロシアは、バルカン半島をヨーロッパの弱点とみなし、なかでもセルビアをもっとも脆弱なポイントと捉えている。モスクワをバルカンにおける唯一の信頼される紛争調停者にして、欧米に対して影響力をもてるようにすることがプーチンの狙いだ。すでに、コソボのセルビア系住民が警察部隊を襲撃し、その後、セルビア軍がコソボとの国境地帯に動員されるという事態も起きている。実際、セルビアの指導者は、コソボで作戦を展開する機会がすぐにでも訪れるだろうと考えている。セルビアとコソボの紛争は、バルカンの他の地域に簡単に飛び火しかねず、これこそ、欧米がウクライナから他の場所へ関心を移すことを望んでいるプーチンが期待する展開かもしれない。

  • ロシア、セルビア、NATO
  • セルビアのナショナリスト
  • セルビアとロシアの思惑
  • 対策はあるか

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