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中露に挟まれたモンゴルの選択
―― アメリカは何をオファーできるか

トゥブシンザヤ・ガンチュルガ 元モンゴル大統領補佐官(外交政策担当)
セルゲイ・ラドチェンコ ジョンズ・ホプキンス大学 高等国際問題研究大学 特別教授

Mongolia’s Search for a Third Way: What America Can Offer a Country Stuck Between China and Russia

Tuvshinzaya Gantulga モンゴル大統領の補佐官(外交政策担当)を経て、モンゴル国立安全保障研究所 研究員。
Sergey Radchenko ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院 特別教授。近くTo Run the World: The Kremlin's Cold War Bid for Global Powerを出版予定。

2023年11月号掲載論文

中国とロシアにほぼ全面的に経済を依存する内陸国のモンゴルは、それでも、二つの隣国の違いを利用し、あるいは欧米との関係を強化することで、中露から距離を置こうと試みてきた。だが、いまや中露はますます接近し、モンゴルが両国の立場の違いを利用する余地は小さくなっている。アメリカは、モンゴルとの貿易・投資関係を促進し、教育・訓練プログラムを通じてモンゴルへの長期的なコミットメントを示すべきだし、モンゴル側は、外国人投資家を安心させ、透明で予測可能な経済環境を整備する試みを強化する必要がある。必要とされているのは、ロシアの高圧路線や中国の執拗な覇権主義に直面しているモンゴルへの手堅い経済関与だろう。

  • 経済エンゲージメントを
  • 中露の間で
  • ロシアとモンゴル
  • 中国の影で
  • モンゴルのジレンマ
  • 外国投資

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