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ロシアは何を間違えたのか
―― そして、モスクワが失敗から学べば

ダラ・マシコット ランド研究所 上級政策研究員

What Russia Got Wrong: Can Moscow Learn from Its Failures in Ukraine?

Dara Massicot ランド研究所上級政策研究員。国防総省でのロシアの軍事力に関する上級分析官を経て現職。

2023年5月号掲載論文

ロシアにとって重要な問題のいくつかは、モスクワには制御できないものだ。ロシアに対抗していくウクライナ人の決意はさらに堅固になっており、この決意を揺るがすことはできない。ロシアには欧米の武器や情報のウクライナへの流入を阻止する意思も能力もない。つまり、ウクライナの決意と欧米の支援がある限り、モスクワが、ウクライナを当初考えていたような傀儡国家にすることはできない。なぜロシアは優位を維持できず、なぜ動けなくなり、主要都市から締め出され、守勢に立たされたのか。だが、ロシア軍は、完全に無能だったわけでも、学習能力がなかったわけでもない。戦略調整を続け、南・東部の占領地支配を固めれば、最終的には、窮地を脱して勝利をつかめる可能性もある。

  • なぜ守勢に立たされたのか
  • 軍の構造的問題
  • 政治介入と戦略ミス
  • 秘密主義の弊害
  • ウクライナの決意、欧米の支援
  • ロシア軍の適応学習
  • 戦争の霧

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