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高まる社会不満と政治不信
―― ゼロコロナ政策の深刻な帰結

リネッテ・H・オング トロント大学教授(政治学)

China’s Epidemic of Mistrust: How Xi’s COVID19 U-Turn Will Make the Country Harder to Govern

Lynette H. Ong トロント大学教授(政治学)。Outsourcing Repression:Outsourcing Repression: Everyday State Power in Contemporary Chinaの著者。

2023年2月号掲載論文

薬局の棚は空で、病院での診療は受けられず、火葬場は長蛇の列だ。国からの信頼できる情報もない。突然解除された規制に対する民衆の不満は高まっている。今や、中国におけるコロナウイルスの新規感染者数は1日あたり約100万人で、ウイルスは制御不能な状態にある。習近平が固執してきたゼロコロナ政策からの大転換によって、不穏な雰囲気と政府に対する反発はむしろ高まっている。共産党に対する市民の信頼も失墜しつつある。社会的不満の高まりは、やがて党内エリートの結束も弱めるかもしれない。この間違いが引き起こす政治コストがどのようなものになるか、今のところわからない。しかし、共産党が自ら作り出したこの危機を無傷で乗り切れるとは考えにくい。

  • 失墜した政府への信頼
  • ゼロコロナからの転換
  • 高まる社会不満
  • ゼロコロナ政策の帰結

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