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インフレの時代へ
―― 金融緩和策と供給ショック

ケネス・S・ロゴフ ハーバード大学教授(経済学)

The Age of Inflation: Easy Money, Hard Choices

Kenneth S. Rogoff アメリカのエコノミスト。ハーバード大学教授(経済学)で米外交問題評議会シニアフェロー。国際通貨基金チーフエコノミスト(2001年―2003年)、連邦準備制度理事会などを経て現職。

2023年1月号掲載論文

脱グローバル化、(貿易や経済への)政治圧力の高まり、(重要鉱物を必要とする)グリーンエネルギーへの移行などが引き起こす供給ショックを含む、数多くの要因によって、世界は、2桁代ではなくても、(かつての目標値である)2%を大きく超えてインフレが持続する時代に突入する危険がきわめて高い。2021―22年の異常な物価上昇の直接的要因の多くはいずれ解消するだろうが、低インフレの時代がすぐに戻ってくることはおそらくない。大恐慌以降、最悪の二つのリセッション(2008年と2020年)を経て、中央銀行が引き起こす深刻な経済停滞の社会的・政治的影響は非常に大きなものになるだろう。

  • 中央銀行とインフレ
  • インフレを引き起こした主犯
  • 利上げのタイミング
  • マイナス金利政策
  • 二つのインフレ
  • 政治と金融政策

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