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穏健化した欧州の右派ポピュリズム
―― 民主主義が勝利する歴史的理由

シェリ・バーマン バーナードカレッジ教授(政治学)

How Democracy Can Win: Europe, America, and the Taming of the Far-Right

Sheri Berman バーナードカレッジ教授(政治学)。最近の著作にDemocracy and Dictatorship in Europe: From the Ancien Régime to the Present Dayがある。フォーリン・アフェアーズでは「民主主義の危機にどう対処するか―― ポピュリズムからファシズムへの道」(FAR2016年12月号掲載)などを発表している。

2022年12月号掲載論文

「過激主義の政治集団が民主主義の大きな脅威になるかどうかは、それが登場した社会の本質に左右される」。民主主義の規範と制度が社会に力強く定着している社会では、反民主主義や過激主義をいくらアピールしても支持者はほとんど得られないために、急進派は穏健化せざるを得なくなる。効率的に民意を汲み取れる民主的社会において、反民主主義や急進主義が受け入れられる余地がほとんどないことは歴史が裏付けている。この状況下では、急進派は周辺化を受け入れるか、穏健化するかどちらかを選ばざるを得なくなる。戦後、共産党がたどった軌道、穏健化を選んで台頭した「イタリアの同胞」、「スウェーデン民主党」などの右派ポピュリスト政党の軌道は、まさにこの歴史的流れを裏付けている。問題は、アメリカ政治が逆方向に向かっていることだ。

  • 民主主義の衰退?
  • 戦間期のヨーロッパ
  • 共産党の変貌
  • 穏健化した欧州右派
  • アメリカ政治の混乱
  • 民主社会の強さ

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