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ヒジャブとイランの反体制運動
―― 保守強硬派に対する社会反乱

モハマド・アヤトラヒ・タバール テキサスA&M大学 ブッシュ行政・公共サービス大学院 准教授(国際関係学)

The Folly of Iran’s Hard-Liners: A Repressive Regime Has Left Citizens with No Option but Revolt

Mohammad Ayatollahi Tabaar テキサスA&M大学ブッシュ行政・公共サービス大学院准教授(国際関係学)、ライス大学ベーカー公共政策研究所フェロー。著書にReligious Statecraft: The Politics of Islam in Iranがある。

2022年11月号掲載論文

22歳の女性が風紀警察で拘束中に死亡したことをきっかけとするイラン女性たちの抗議運動は、今後、大きな変革を引き起こすかもれない。ヒジャブの着用は、イスラム国家・イランのアイデンティティーのシンボルとされてきただけに、女性たちがヒジャブを脱ぐことを国が許せば、聖職者による支配構造が弱体化し、最終的には崩壊する恐れもある。一方で、民衆をなだめるのも難しい。「改革を約束する選挙」を利用することで、これまでイランの体制は民衆の不満を管理してきた。しかし、「選挙で選ばれた」政府が、宗教エスタブリッシュメントに歩調を合わせるのをみてきた民衆は、もはや選挙で有意義な改革を実現できるとは考えてない。新たな社会契約が示されない限り、民衆の怒りは行き場を失い、政府との対決路線、反乱へ向かっていくかもしれない。・・・

  • 行き場のない怒り
  • ヒジャブの政治的意味合い
  • 革命への序章?
  • 外圧と国内政治

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