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大国間のライバル関係を制御する
―― 競争と協調の間

ダニ・ロドリック ハーバード大学ケネディ・スクール 教授(国際政治経済学)
スティーブン・M・ウォルト ハーバード大学ケネディ・スクール 教授 (国際関係論)

How to Build a Better Order: Limiting Great Power Rivalry in an Anarchic World

Dani Rodrik ハーバード大学ケネディ・スクール 教授(国際政治経済学)
Stephen M. Walt ハーバード大学ケネディ・スクール 教授(国際関係論)

2022年11月号掲載論文

国際社会の中央における権限が確立されていない世界では、競争のインセンティブがあらゆるところに存在し、強国は互いに相手を警戒する。主要国のいずれかが経済的・地政学的優位の獲得を優先課題に据えれば、穏やかな世界秩序が実現する可能性は遠のいていく。だが、ライバル国や敵対する国であっても、合意や調整を探るように促す枠組みがあれば、問題を管理できるようになる。「対立する二国が合意できる部分や禁止すべき行動を特定し、互恵的な妥協点を探り、単独行動は合理的な範囲内に収めるように促す」。たとえ、合意を形成できないとしても、この枠組みは国家間のコミュニケーションを促し、合意できない理由を明らかにし、自国の利益を守ろうとするときも他国を傷つけないように配慮するインセンティブを高めることができるだろう。・・・

  • ライバル国と共有できる枠組みを
  • 少ないルールと慎重な行動
  • 四つのカテゴリー
  • 戦略的透明性
  • エスカレーションを回避せよ
  • 攻撃から仲裁へ
  • 大国間のコミュニケーション

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