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アルゴリズムと幻想の政治
―― フィードバック・システムの罠

ヘンリー・ファレル ジョンズ・ホプキンス大学教授(国際問題)
エイブラハム・ニューマン ジョージタウン大学外交大学院教授(政治学)
ジェレミー・ウォレス コーネル大学准教授(政治学)

Spirals of Delusion: How AI Distorts Decision-Making and Makes Dictators More Dangerous

Henry Farrell ジョンズ・ホプキンス大学教授(国際関係)フォーリン・アフェアーズでは「暴かれたアメリカの偽善――情報漏洩とアメリカのダブルスタンダード」(FAR 2013年12月号)などを発表している。
Abraham Newman ジョージタウン大学外交大学院教授(政治学)米フォーリン・アフェアーズでは、ヘンリー・ファレルとの共著で「米欧データ戦争の衝撃――覇者の奢りとヨーロッパの反撃」(FAR 2016年2月号)などを発表している。
Jeremy Wallace コーネル大学准教授(政治学)

2022年10月号掲載論文

重要なのは、AIの優位性をめぐる技術競争において米中のどちらが勝つかではなく、民主国家と独裁国家が社会を統治するために依存するそれぞれのフィードバックループをAIがどのように変化させるかだ。機械学習が広く浸透すれば、民主政治は必然的に蝕まれ、独裁政治が強化されると考えられている。たしかに、民主国家では政治的分断がさらに深刻になるかもしれない。しかし、投票と世論(vote and voice)という強力なフィードバック・システムによって問題をある程度は軽減できる。一方、機械学習は独裁国家も混乱させ、手遅れになるまで社会の根本的な亀裂を覆い隠してしまうかもしれない。これまでの一般認識とは逆に、AIは、独裁体制による、現実の理解を妨げ、イデオロギーと幻想を強化することで、最終的に独裁政権を大きく揺るがすかもしれない。

  • AIと政治システム
  • アルゴリズムの限界
  • フィードバック・システム
  • アルゴリズムの罠
  • AIを兵器化する
  • 共有する脅威

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