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グローバル化からリージョナル化へ
―― 地域内貿易の時代へ

シャノン・K・オニール 米外交問題評議会 シニアフェロー(ラテンアメリカ担当)

The Myth of the Global: Why Regional Ties Win the Day

Shannon K. O'Neil 米外交問題評議会副会長でシニアフェロー(ラテンアメリカ担当)。このエッセーは、近刊予定のThe Globalization Myth: Why Regions Matter (Yale University Press, October 2022) からの抜粋。

2022年9月号掲載論文

モノ、カネ、情報、ヒトの国際的移動の半分以上は、三つの主要な地域ハブ、つまり、アジア、ヨーロッパ、北米の内部で起きている。中国、韓国、台湾、ベトナムの経済成長は、アジア地域内部からの投資と投入によって始まった。東欧の急成長は西ヨーロッパとのリンクが発端だった。1993年から2007年にかけて、メキシコの経済規模は2倍以上になったが、その多くは93年にカナダ、アメリカと合意した北米自由貿易協定(NAFTA)の効果で説明できる。一般に理解されているグローバル化はほとんど神話であり、実際に起きているのは貿易のリージョナル化(地域化)に近い。いまやアジア諸国はともに生産し、相互から購入し、最終製品の3分の1近くがアジア域内の消費者に販売されている。アメリカも北米地域ネットワークを強化し、活用する必要がある。・・・

  • イメージと現実のギャップ
  • なぜリージョナルなつながりなのか
  • 三つの地域
  • 国内・近隣地域回帰の流れ
  • 流れはリージョナル化へ
  • 北米地域経済のポテンシャル

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