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台湾紛争と核戦争リスク
―― 米中衝突のエスカレーションシナリオ

ステイシー・L・ペティジョン 新アメリカ安全保障センター  シニアフェロー(防衛プログラム)
ベッカ・ワッサー 新アメリカ安全保障センター  フェロー(防衛プログラム)

A Fight Over Taiwan Could Go Nuclear: War-Gaming Reveals How a U.S.-Chinese Conflict Might Escalate

Stacie L. Pettyjohn 新アメリカ安全保障センター シニアフェロー。同センターの防衛プログラムディレクターも務める。
Becca Wasser 新アメリカ安全保障センター フェロー(防衛プログラム)。同センターのゲーミングラボ共同所長

2022年7月号掲載論文

北京は「台湾防衛のコストは極めて高く、たとえ北京が台湾に侵攻しても対抗措置をとることは割に合わない」とアメリカおよびその同盟国を納得させたいと考えるはずだ。そのための手段はいくつかあるが、北京にとって、核兵器を持ち出すことがアメリカをこの紛争に介入させないもっとも効果的なやり方だろう。実際、アメリカと同盟国の戦略家は、「台湾をめぐる紛争では、中国は通常戦力と核戦力の全選択肢を検討に入れている」という事実を認識しておかなければならない。アメリカが抑止力を強化して「台湾侵攻に成功できるかもしれないと中国が考えないようにするために」残された時間はなくなりつつある。最大のリスクは、ワシントンとその友好国が、行動を起こすチャンスをあえて見送ってしまうことだ。1―2年後には、もはや手遅れになっているだろう。

  • 紛争への介入を阻止するには
  • 戦闘に向けて
  • 限定核使用
  • ウォーゲームの教訓

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