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ポスト・アメリカ世界の基本へ
―― 大戦略から国家戦略へのシフトを

エリオット・A・コーエン ジョンズ・ホプキンス大学 高等国際問題研究大学院 教授(政治学)

The Return of Statecraft: Back to Basics in the Post-American World

Eliot A. Cohen ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院教授で、2019年から2021年まで同学院長を務めた。戦略国際問題研究所の戦略担当議長。2007年から2009年まで米国務省カウンセラーを務めた。フォーリン・アフェアーズには「さようなら、国際主義のアメリカ ―― トランプ時代の歴史的ルーツ」(FAR 2019年4月号)などを発表している。

2022年7月号掲載論文

数十年にわたって、ワシントンは複雑で困難な官僚的プロセスを通じて政策化される「大戦略」に依存してきたが、いまやシンプルな「国家戦略」に立ち返る必要がある。これは、世界をきめ細かに理解し、課題を素早く察知して対応する能力、機会に出会ったときにそれを利用する姿勢、そしてこれらすべてを支える機敏な外交政策の立案と遂行のための効果的なシステムを実現するようなアプローチをとらなければならないことを意味する。アメリカが主導権をとることが難しくなった現在、われわれが直面している問題が必要としているのは難解な大戦略ではない。もっと素朴なもの、つまり、外交上の繊細なスキルが必要とされている。

  • 大戦略の時代の終わり
  • 大戦略の限界
  • 戦略上の問題点
  • 国家戦略へ
  • 実力構造
  • プラグマティズムの勧め

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