Wirestock Creators / Shutterstock.com

そして「欧米と中露」の対立へ
―― 現状を規定する歴史の源流とは

スティーブン・コトキン プリンストン大学教授(歴史学)

The Cold War Never Ended: Ukraine, the China Challenge, and the Revival of the West

Stephen Kotkin プリンストン大学教授(歴史・国際関係)、スタンフォード大学フーバー研究所シニアフェロー。Stalin: Totalitarian Superpower, 1941-1990sを近く出版予定。フォーリン・アフェアーズでは「蘇るロシアの歴史的行動パターン―― プライドと大きな野望、そして脆弱なパワーという現実」、「スターリンとヒトラー――二十世紀を分けた独裁者の思想と地政学戦略」などを発表している。

2022年6月号掲載論文

変化の源流は第二次世界大戦期にあり、冷戦期に流れは大きくなった。西側を基盤に戦後に形成された欧米の勢力圏が各国に繁栄と平和を提供しているのに対して、ロシアがウクライナで、中国がアジア地域およびアジアを越えて形成しつつある勢力圏は閉鎖性と強制を特徴とする。現在の中国は、外からの封鎖や制裁に耐えられるように、戦争を別とすれば、ナチス・ドイツや帝国日本が模索した戦略をとっている。プーチンが世界にロシア包囲網を築かれるなか、習近平はそうした努力をさらに強化していくはずだ。帝国は消えては現れるが、(経済・政治)ブロックは存続していく。だが、欧米は明確な優位をもっている。それは失敗から学べることだ。

  • スターリン、ヒトラー、プーチン
  • リベラルな国際秩序の誕生
  • 戦争と資源
  • 「香港なき中国」
  • アメリカと中国
  • 冷戦は終わっていない

(C) Copyright 2022 by the Council on Foreign Relations, Inc., and Foreign Affairs, Japan

Page Top