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新しいアラブ・イスラエル関係
―― アブラハム合意のポテンシャル

マイケル・シン ワシントン近東政策研究所 マネージング・ディレクター

Axis of Abraham: Arab-Israeli Normalization Could Remake the Middle East

Michael Singh ワシントン近東政策研究所マネージング・ディレクターでシニアフェローも兼務。ジョージ・W・ブッシュ政権下では、国家安全保障会議のシニアディレクター(中東担当)を務めた。

2022年5月号掲載論文

2020年、イスラエルとアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン王国はアメリカの仲介で国交を正常化した。アブラハム合意として知られるこのアレンジメントは、これまで経済統合がなかなか実現しなかった中東地域での奥深い経済統合を促すだろうし、世界の投資家を魅了し、この地域全体の成長に貢献すると考えられる。すでにモロッコとスーダンが、UAEに続いてイスラエルと国交正常化合意を結んでいる。一連の和平合意は、かつては望みようもなかったイスラエルとアラブ諸国との政治・安全保障協力に道を開き、地域紛争を抑え、イランを抑止できる地域国家連合の形成へとつながっていくポテンシャルを秘めている。・・・

  • アブラハム合意の意味合い
  • 合意は何を変化させるか
  • 波及効果
  • 動き出したメカニズム

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