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戦後アメリカの文化と思想
―― 地政学と冷戦と思想・芸術の時代

ビバリー・ゲージ イェール大学教授(歴史学)

The Art of War Can Culture Drive Geopolitics?

Bevery Gage アメリカの歴史家で、イェール大学教授(アメリカ史、アメリカ研究)。現在、エドガー・フーバーFBI長官の伝記を執筆中。

2022年2月号掲載論文

1933―1944年にはヨーロッパの画家、彫刻家、写真家を含む芸術家だけでも700人以上がアメリカに逃れてきた。彼らは創作活動を続けようと、新天地で躍動的なコミュニティーを形成し、この文化的融合にはアメリカ人も参加した。戦前、こうした文化交流の中心地はパリだった。戦後はそれがシカゴやロサンゼルス、特にニューヨークへと移動した。それだけではない。1940―50年代のアメリカの文化的ルネッサンスを突き動かしたのは、「アメリカの知識人や芸術家が成し遂げたことに、何らかの価値があったのか、それが世界の超大国として、リベラルな民主主義の擁護者としてのアメリカの新しい地位にふさわしいものだったか」という不安だった。冷戦初期の文化ミッションの一部は、アメリカの芸術家や作家、知識人が、グローバルなリーダーシップという新たな任務を引き受ける準備があることを証明することだった。・・・



  • 地政学とハイカルチャー
  • アメリカに渡った欧州知識人
  • 人心を勝ち取る

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