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バイデンと北朝鮮の核兵器
―― 核を放棄しない平壌への対策はあるか

スー・ミ・テリー  戦略国際問題研究所シニアフェロー

North Korea’s Nuclear Family How the Kims Got the Bomb and Why They Won’t Give It Up

Sue Mi Terry アメリカの北朝鮮問題専門家。戦略国際問題研究所シニアフェロー。CIA分析官、国家安全保障会議(2008―09)国家情報会議(2009―10)などを経て現職。

2021年9月号掲載論文

北朝鮮の核ミサイルが米本土を射程に収めるにつれて、その脅威は質的に大きく変化している。変化が長い時間をかけて起きたために、分析者や政策決定者は脅威に慣れきってその深刻さを過小評価している。だが、軍事オプションはもはやとれない。外交では、妥協をするだけで結局何も得られない。むしろ、バイデンは二つの基本的な事実を認識する必要がある。現在の全体主義政権が続く限り、平壌は核兵器を放棄しないこと。もう一つは、米主導の体制変革(レジームチェンジ)は、少なくとも短期的にはオプションにはならないことだ。したがってバイデンが望み得る最善は、脅威を封じ込め、平壌の権力掌握をボトムアップで切り崩していくことだ。いまや、かつてなく多くの北朝鮮人が、政府が植え付けた神話と現実間のギャップを認識している。

  • 北朝鮮という悪夢
  • いかに核を開発したか
  • トランプとロケットマン
  • 北朝鮮の不安
  • 新しい脅威

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