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グローバルな独占の弊害
―― 反独占の戦略ビジョンを示す

バリー・C・リン オープン・マーケッツ・インスティテュート ディレクター

Antimonopoly Power The Global Fight Against Corporate Concentration

Barry C. Lynn アメリカのジャーナリストで、オープン・マーケッツ・インスティテュートのディレクター。著書にLiberty From All Masters; The New American Autocracy vs. the Will of the Peopleがある。

2021年9月号掲載論文

ワクチンをどう確保し、半導体の生産をどのように分担するか。フェイスブックやグーグルのような技術と情報の独占企業をいかに管理し、電気自動車のバッテリーを製造するのに必要なレアメタルをどう共有していくか。こうした問題のほとんどは「(重要製品の)生産や通信の管理がごく少数の企業や国家に国際的に集中している」という、たった一つの現象によって引き起こされている。現在の独占企業は、かつての独占企業同様に、利益を得るために重複をなくし、独占状況に派生する影響力を利用する戦略をとっている。だが国際的独占が作り出す問題をめぐる衝突、それに対する政府の保護主義的対応は、いまや国際的な産業・金融システムを脅かす以上の脅威を作り出している。各国は法の支配への信頼を失い、長年の同盟関係の価値さえ疑問視するようになり、米欧における民主的な議論や規範さえも混乱させている。・・・

  • 反独占思想と貿易政策
  • 国際的独占の弊害
  • リベラルな戦後貿易秩序
  • 新自由主義の思想
  • 貿易ナショナリズム
  • 反独占による安定した供給と生産
  • 新しい国際システムへ

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