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適切な中ロ離間戦略を
―― ロシアを不幸な結婚から救うには

チャールズ・クプチャン  米外交問題評議会シニアフェロー ジョージタウン大学国際関係学教授

The Right Way to Split China and Russia Washington Should Help Moscow Leave a Bad Marriage

Charles A. Kupchan アメリカの政治学者。米外交問題評議会シニアフェローで、ジョージタウン大学政治学部および外交大学院教授(国際関係論)。著書にIsolationism: A History of America's Efforts to Shield Itself From the Worldなどがある。フォーリン・アフェアーズでは「グローバルな大国間協調の組織化を―― 多極世界を安定させるために」(2021年5月号)などを発表している。

2021年9月号掲載論文

反欧米による強い絆で結ばれているかにみえる中ロも、水面下では亀裂を抱えている。中国がめざましい勢いで台頭し、自負心を高めているのに対して、ロシアは停滞し、不安を高めている。超大国としての地位を取り戻したいと願いつつも、中国のジュニアパートナーに甘んじている。このギャップと非対称性がバイデンにはチャンスとなる。中ロを離間させるには、中国との関係で明らかになったロシアの脆弱性を是正すること、つまりロシアが自国の問題に対応できるように助けることで、バイデンは、モスクワが北京から距離をおくように促せるだろう。中ロを離間させれば、両国の野心を牽制し、アメリカとその民主主義的なパートナー国家が、イデオロギーの多様化が進む多極化世界で、リベラルな価値観や制度を守り、平和的な国際システムを形作るのも容易になるはずだ。

  • ロシアの屈辱
  • 政略結婚
  • 中ソ対立と米中接近
  • 中ソ蜜月時代の再現はありうるか
  • 欧米に接近するか

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